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付属池田小「すべての命を大切に」 殺傷事件9年、安全誓い式典(産経新聞)

 児童8人が犠牲になった平成13年の大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の児童殺傷事件から丸9年を迎えた8日、同校で追悼式典「祈りと誓いの集い」が開かれた。遺族や在校生、教員ら約1300人が出席し、犠牲者の冥福(めいふく)を改めて祈るとともに安全な学校づくりの継続を誓った。

 ■国際的認証取得後で初の開催

 8人の名前を刻んだ「祈りと誓いの塔」につるされた鐘を男女計3人の児童が鳴らし、午前9時に開式。遺族や在校生、教職員、保護者らが参加し、全員で黙●(=示へんに寿の旧字体)(もくとう)をささげた。

 藤田大輔校長は「塔に込められた願いを受け止め、人とのつながりや身近な人たちの安全をともに考え、守っていく人間に育ってほしい」と呼びかけた。

 続いて6年生の児童代表が「私たちは自分の命、人の命、すべての命を大切にできる人になります」と誓いの言葉を朗読。各学年の代表が献花した。

 また式典では、事件当時も同校に勤務していた佐々木靖副校長が、全国から訪れる見学者からの質問について紹介し、「かつては防犯カメラの設置予算などについての質問をよく受けた。最近は、どんな教育をしているかを聞かれるようになってきた」と語り、安全確保には、人の関わりが大切だと強調。

 当時、小学2年だった女児を失った母親は「ハードだけでなく、ソフトや教育が重要というあいさつは心に響いた。これから先も、どこにいても気持ちも居場所もずっと遺族のままなんだという思いは変わらないが、事件から9年が経ち、学校側とも互いに通じ合うようになってきた」と話した。

 同校は今年3月、安全を持続するための教育や環境が整った学校に与えられる国際的な認証「インターナショナル・セーフ・スクール(ISS)」を日本で初めて取得した。

 ISSは世界保健機関(WHO)の審査をクリアして3年ごとに更新する必要があり、今後も教職員や保護者、地域住民が安全な環境づくりを継続していく。

 また、校舎は16年に改築しており、校舎と体育館には死角をなくすために大型のガラスを多用。監視カメラや警報器を内外に設置している。

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<刑務官暴行>「国は賠償請求可能」 間接的な責任言及(毎日新聞)

 名古屋刑務所の刑務官による受刑者暴行事件を巡る国家賠償訴訟で、国に8910万円の支払いを命じた25日の名古屋地裁判決(戸田久裁判長)は最高裁判例に沿い、「原告は被告個人に損害賠償を請求できない」として刑務官個人の原告に対する直接的な賠償責任を否定した。一方で、刑事裁判で犯意がなかったとして無罪が確定した1人を含む刑務官5人に「国は賠償請求できる」と認定し、原告に対する間接的な賠償責任に言及する判決となった。

 国家賠償法は公務員が職務上、違法行為で他人に損害を与えた場合、国や地方公共団体に賠償責任があると規定。国などが負った損害は、その公務員に賠償請求できると別に定めている。

 判決は同法に基づいて刑務官ら個人の賠償責任について検討。1952年に北海道で発生した列車妨害事件(芦別事件)で、起訴されたが無罪となった元被告や家族らが起こした国家賠償訴訟で、警察、検察官個人について「公務員個人は賠償責任を負わない」とした最高裁の判例(78年)などを引き合いに結論を導いた。

 一方、訴訟では副看守長だった前田明彦被告(48)=特別公務員暴行陵虐致死罪などで有罪、上告中=ら刑務官5人が「国に対する賠償の義務はない」とする債務不存在の確認を求めていたが、判決は5人の革手錠使用を巡り「違法な職務執行につき、故意または重過失があった」と認定。国は5人に賠償請求できるとした。

 5人のうち1審で無罪判決が確定した元刑務官の男性(33)についても「別の刑務官とともに2人がかりで革手錠のバンドを強く引っ張り、重過失は認められる」と認定した。被告11人のうち5人を除く6人への国の賠償請求権については判断しなかった。【高木香奈】

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全国初、女性の県議会議長が福岡で誕生(読売新聞)

 福岡県議会は19日の臨時議会で、新議長に田中秀子氏(48)=自民=を選出した。都道府県議会での女性議長は全国で初めて。

 田中議長は、「身に余る光栄。県議会の円滑な運営、県政の発展のため、全力で頑張りたい」と抱負を述べた。

 田中氏は大牟田市・三池郡選出で、4期目。1995年、自民党福岡県連が擁立する初めての女性候補として県議に初当選した。

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ひき逃げ容疑で81歳男逮捕=男性遺棄事件-愛知県警(時事通信)

 愛知県半田市の道路脇の草むらで会社員山本博三さん(50)の遺体が見つかった事件で、県警半田署捜査本部は13日、道交法違反(ひき逃げ、事故不申告)と自動車運転過失致死の疑いで、半田市宝来町、酪農業中島博己容疑者(81)を逮捕した。捜査本部によると、「何かにぶつかったが、人とは思わなかった」と供述し、ひき逃げ容疑については否認しているという。
 逮捕容疑は7日午後10時半ごろ、同市馬捨町の路上で車を運転中、歩いていた山本さんをはねた上、救護せずに逃走し、脳損傷などで死亡させた疑い。 

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“殺人ナース”が抱えたストレス、白い巨塔で一体何が… 京大病院インスリン事件(産経新聞)

 【衝撃事件の核心】京都大学付属病院に勤務する看護師が、入院患者に必要のないインスリンを投与して意識不明の重体に陥らせた殺人未遂事件が発覚した。京都府警に逮捕された元看護師、木原美穂容疑者(24)=4月12日付で辞職=が動機について「職場の人間関係に悩んでいた」と供述したとされる一方で、京大病院は「ストレスが殺人に直結するとは考えられない」と職場の環境による影響を否定した。木原容疑者は鑑定留置されており、殺人未遂容疑での逮捕から1カ月以上たった今も、肝心の部分は霧に包まれたままだ。“白い巨塔”で起きた事件の「責任」はどこにあるのだろうか-。

 ■「誰かが患者を殺そうとしている」

 事件が起こったのは、昨年11月14日。心不全のため京大病院に入院していた94歳の女性の血糖値が急激に下がる発作が起こったのが発端だった。女性は一時意識不明の重体に陥ったが、当時、病院側は事件性を全く疑わなかった。しかし、次の日にも女性に同じ症状があらわれた。

 「これはいよいよおかしい。絶対に調査する必要がある」。病院側はとりあえず、女性を個室に隔離した。

 しかし16日の早朝、3回目の異常事態に見舞われ、病院の関係者は女性のインスリンの血中濃度を測定し、驚きのあまり声を失った。インスリンの血中濃度は、正常な値の何百倍にも跳ね上がっていた。

 院内調査に携わったある病院関係者は「『人を救うはずの病棟で、誰かが患者を殺そうとしている』と思った。致死量を超えていたその数値から、殺意のようなものを感じ、背筋が寒くなった」。さらに、病院関係者は「信じたくないのか、事件性を最後まで否定する医療従事者もいた」と振り返る。

 ■淡々とした表情で…

 「私はいつ現場に戻れるんでしょうか」

 事件発覚後、女性患者の担当から、直接患者にかかわらない部署に異動になった木原容疑者は、たびたび上司に尋ねていた。

 異動先は、研修のカリキュラムなどを作成する部署で、木原容疑者のような2年目の看護師が所属するのは異例とされる。しかし、木原容疑者は一言も異議を唱えることなく、カルテを改竄(かいざん)したことによる公電磁的記録不正作出などの容疑で逮捕された今年3月まで通い続けた。

 「月末になると『私はどうなるんでしょうか』『現場にいつ戻れますか』などと聞きに来たが、『現場に早く戻りたい』という情熱を訴える感じではなく、自分のスケジュールをたてるために淡々と尋ねてきた感じだったと聞いています」と関係者は明かす。

 「淡々」。木原容疑者の人物像を院内の職員に聞くと、「まじめ」や「優秀」などの言葉とともに必ずこの言葉がついて回る。

 先の関係者がいう。「上司の言われたことを黙々と完璧(かんぺき)にこなすタイプ。ただ、周りから見れば、感情が読み取れない人だったという印象だった」

 優秀な若い看護師。淡々とした仕事ぶりの裏で、行われていた犯行に病院側は動揺を隠せなかった。「木原容疑者がこんなことを起こすなど誰も想像ができなかった」。殺人未遂容疑で再逮捕された際、病院関係者は自問自答するように同じ言葉を繰り返した。

 しかし、看護師の労働環境を約30年間にわたって見守り続けている京都府立医科大学付属病院の産業医は「人は調子が悪くなり心のバランスが悪くなると、喜怒哀楽の感情が消える傾向にある。感情がうかがえない状態の看護師は、それなりに注意をしなければならない。それを見過ごしていた京大病院の責任もある」と指摘する。

 ■看護師の現状

 「あなたは失敗が多いし、夜勤を一緒にしたくない」。東京都内の病院に勤める40代の女性看護師は、新人時代に先輩から言われたこの一言が今でも忘れられない。「本人は冗談のつもりで言ったんだろうが、経験が足りず、いつ人の命を奪うか分からない極限状態の時に、この言葉は胸に突き刺さった」と証言する。

 新人時代で怖いものとして、患者の命に向き合うことと同じぐらい、人間関係をあげる看護師が多いという。

 「女性が多い職場の独特な雰囲気になじまなければならない上に、人の死と向き合わなければならない。みんな、自然と言葉もきつく露骨になる。自分の担当する患者に急変が多いと先輩から『おはらいに行ってきなさい』と言われることもある。一言一言まともに受け取ってしまうと、体よりも心がもたなくなる」とこの女性看護師は打ち明ける。

 人間関係だけではなく、木原容疑者には“先輩としての重圧”があった可能性もあるという。

 木原容疑者は京都府警の調べに対し、「後輩を指導しなければならないのに、実力が足らずに焦っていた」と供述している。病院の関係者は「看護師の2年生は、1年生と違い、まだ一人前とはいえないのに仕事を任される量が格段に多くなる。その上に、多くの後輩ができ、独り立ちへの重圧がのしかかる」と説明する。

 ■責任は、どこに?

 逃れられないストレスから犯行を起こしたと供述したとされる木原容疑者に対して、京大病院はストレスと殺人を直接結びつけることを否定した。それどころか、3月21日の再逮捕後の会見で、一山智副病院長は「調査委員会が病棟に勤めている看護師を中心にヒアリングをした結果、職場は木原容疑者にストレスを与える環境ではなかったと結論している」とストレス自体を否定した。

 4月7日には京都地検が「看護師として常軌を逸した行動について容疑者の心的側面が起因している疑いがある」として京都簡裁に鑑定留置を請求し、認められた。京大は4月13日、木原容疑者が12日付で看護師を辞職したと発表した。

 鑑定留置に関して、院内からは賛同の声が多く聞かれる。ある関係者は「ちゃんと精神鑑定で調べてほしい。ストレスなら誰だって、感じているが、それだけで殺人を起こすとは到底考えられない。木原容疑者の犯行は、何らかの精神的な疾病による行動かもしれない」と推測する。また、「京大病院の労働環境が今回の事件を生み出したと結論づけるのは早急だ」との本音も聞かれる。

 会見で任和子看護部長は「夜勤帯は少ない人数でもあるし、患者さんの病態の変化は予測がつかない。若手看護師が、きちんと適応できるように力を入れている」と強調した。しかし、実際には京大病院は看護師のメンタルヘルスに特化した独自の取り組みは行っておらず「まだまだ不十分」と厳しい評価をする専門家も多い。

 看護師のメンタルヘルスなどを行う「東京メンタルヘルス」で役員を務める武藤収氏は「事件がきっかけで、看護師のストレス問題や労働環境に対して国民が関心を抱くようになった。しかし、精神鑑定によって、本人だけの問題として収められてしまったら、看護師を取り巻く環境は一向に改善されない」と警鐘を鳴らす。さらに「『ストレスから殺人は起こらない』と断言する人もいるが、同じような例はこれまでにもたくさんある。病院は責任を逃れようとしているように思える」と、病院の対応を批判する。

 今回の事件が起こった一端には、変わってしまった「患者と病院の関係」を指摘する声もある。

 京都府立医大病院の産業医は「年々、患者が病院を過信する傾向が高まり、病院側は小さなミスでも患者から訴えられるという不安を常に抱えるようになった」と指摘。「責任逃れのために、院内の人間関係が殺伐として、心が病み、このような犯罪が起きるのも自然なことだ。今後、再発を防止するには、患者との関係から変えていかなければならない」と話している。

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